HISTORY 中村製作所の歩み

中村製作所は1952年に創業し、1964年にプラスチックベンチの開発を行ったことを機に、現在へと続くオープンスペースにおける施設(サイトファニチャー)の開発・製造・販売に事業をシフトしました。
それから約70年。人々の暮らしに寄り添うモノづくりを通じて、誰もが心穏やかに過ごせる場づくりを追求してきた、その軌跡をまとめました。

1952

東京都墨田区にて、工業用ゴム製品の販売を主事業として中村製作所を創業。

1955

法人化し、株式会社中村製作所として登記。

1960’s
  • 高度経済成長期へ。都市の整備、人口急増により公共交通・駅前の発展が加速。公団住宅の普及とともに提供公園の整備も進む。
  • 「プラスチックベンチ」の開発を契機に、公園などのオープンスペース施設の開発・製造・販売へと事業転換。
  • 「スタンドベンチ」の設計・製作・施工を開始。

プラスチックベンチ

プラスチックベンチ

1970’s

さまざまなマテリアルへの挑戦

  • 1972年、都市公園等整備緊急措置法の制定。
  • 1973年、都市緑化保全法施行。
  • 海外企業の日本市場参入や工業化が進む一方で、深刻な公害問題も発生し、今に続く環境問題の端緒となった。
  • 公園などで陽射しや雨風を防ぐための「FRP(繊維強化プラスチック)シェルター」の開発により、シェルターという名称の先駆者となった。
  • 日本で初めて有田焼磁器を活用した「磁器テーブル・スツール」など、ユニークな素材を使った製品開発に挑戦。
  • 早くから循環型社会、環境問題を意識し、積極的に利用した製品づくりに取り組む。国内産の桧間伐材を積極的に利用。

FRP製のベンチ

綜建築研究所とアサガオシェルターを開発

磁器テーブル・スツール

間伐材のベンチ

1980’s

公共・公益性の高いプロジェクトに参画

  • つくば科学万博でのモニュメント製作など、公共性・公益性の高い事業を担うようになる。
  • 日本で初めて「縁台」を公共エクステリア製品として規格化。

つくば科学万博のモニュメント

縁台を公共エクステリア製品として規格化

パンチングメタルのベンチを昭和記念公園に設置
(グッドデザイン賞受賞)

1990’s

遊具やスポーツ関連製品を拡充し、人にやさしいデザインへ

  • 1997年、密集市街地における防災街区の整備の促進に関する法律の制定。
  • 豪州グレンウッドシステム社と複合遊具「プレディアム」における日本国内総代理店契約を締結。
  • 現場作業を軽減する日本初のベンチ専用「PC基礎」開発。
  • 日立の柏サッカー場とジェフU市原のホームグラウンドに「組立スタンドベンチ」を設置。
  • 国営昭和記念公園に日本初のバリアフリー対応遊具 「プレディアムノーマライゼーションシリーズ」設置。
  • サッカーフリーキック練習器「ベンケイ」発売。
  • ユニバーサルデザインのエクステリア製品を開発・発売。

国営昭和記念公園の日本初バリアフリー対応遊具
「プレディアムノーマライゼーションシリーズ」

複合遊具
「プレディアム」

日本初のベンチ専用PC基礎

組立スタンドベンチ

サッカーフリーキック練習器
「ベンケイ」

ユニバーサルエクステリア製品群

2000’s

人にやさしい遊具、防災ファニチャーの開発・強化

  • アースカラーを基調とした複合遊具「ネイチャービルダー」発売。
  • ISO9001:2000認証取得。
  • 横浜市こども自然公園の大型遊具が第24回都市公園コンクールで日本公園緑地協会の会長賞を受賞。
  • 千葉大学と協同開発した「語らいベンチ」がグッドデザイン賞受賞。
  • 幼児向け複合遊具「ブラウニーハウス」発売。
  • ハードウッドやリサイクルウッドを利用したベンチなど環境に配慮した製品開発を促進。
  • かまどベンチ、防災パーゴラなどの防災用製品を開発。平常時は公園施設として、災害時には避難所のインフラとして利用でき、ベンチはかまどに、パーゴラは仮眠テントになる。

ネイチャービルダー

横浜市こども自然公園に設置した大型遊具
「とりでの森」
第24回都市公園コンクールで
日本公園緑地協会会長賞受賞

語らいベンチ

ハードウッドやリサイクルウッドを利用したベンチ

かまどベンチ

2010’s

再生可能エネルギーの利用を促進

  • 三重県四日市市霞ヶ浦緑地の大型遊具が第28回都市公園コンクールで日本公園緑地協会会長賞を受賞。
  • 「コミュニティプランター」が第29回都市公園コンクールで国土交通省都市局長賞を、国際ユニヴァーサルデザイン協議会より「IAUDアウォード2013:プロダクトデザイン部門」を受賞。
  • ソーラーベンチ・照明灯など、太陽光を利用した施設を開発。
  • 新しい遊びのスタイルを提案した「学校遊具」を発売。
  • 静岡県富士市富士マリンプールにウォータースライドを設置。
  • 喫煙ブース「スモーク&トーク」発売。
  • 喫煙パーテーション「スモーク&パーテーション」発売。

第28回都市公園コンクールで
日本公園緑地協会会長賞を受賞した、
三重県四日市市霞ヶ浦緑地の大型遊具

コミュニティプランター

ソーラーベンチ

ソーラー照明灯

スモーク&トーク

スモーク&パーテーション

学校遊具

ウォータースライド

2020’s

ユニバーサルデザインと感染症対策を両立した製品の開発

  • 水遊びができる「ファウンテンデッキ」、高い日陰率の「ブラインドパーゴラ」、簡単、安全に転倒できる河川敷仕様の「フォールディングシェルター」を発売。ベンチの手すりや水飲みに抗菌を施した製品や、車いすの方でも使いやすい水飲みなど、ユニバーサルデザインと感染症対策を両立した製品開発を推進。
  • 渋谷・宮下パークにモニュメント「渋谷の方位磁針 ハチの宇宙」を設置。
  • 東京、大阪の小学校にインクルーシブな遊具を設置。
  • 東京ソラマチに水遊びができるファウンテンデッキ(噴水デッキ)を設置。
  • 大阪府吹田市の江坂公園に設置した大型複合遊具が第39回都市公園等コンクールにおいて国土交通省都市局長賞を受賞。
  • 「森で遊ぼう」をコンセプトにした意匠性の高い複合遊具「トットプラス」を発売。

ファウンテンデッキ
(噴水デッキ)

高日陰率ブラインドパーゴラ

フォールディングシェルター

渋谷の方位磁針 ハチの宇宙
(鈴木康弘×中村製作所)

インクルーシブな遊具

第39回都市公園等コンクールで
国土交通省都市局長賞を受賞した
江坂公園の大型複合遊具

車いすの方でも使いやすい水飲みの開発

ベンチの手すりや水飲みに抗菌を施した製品を開発

「森で遊ぼう」がコンセプトの複合遊具
「トットプラス」